お知らせ

当機構の理事長(高山憲之)が、日本統計学会中村隆英賞の第1回目の受賞者に選定され、その授賞式が2021年9月6日に行われました。なお、高山憲之は日経・経済図書文化賞を1996年に受賞しており、経済学と統計学の2つの分野で、日本における代表的な賞を、それぞれ受賞したことになります

2021.09.08お知らせ

第1回 日本統計学会中村隆英賞

高山憲之氏の受賞理由(日本統計学会のウェブサイトからの引用)

 高山憲之氏は、経済統計に関する研究及び実務の両面において優れた業績を挙げている。高山氏の研究は、次の4つの分野に及んでおり、刊行された論文は高く評価されている。
 第1は、貧困の計測に関する研究であり、新たな指標を考案し、従来とは異なる視点から貧困状況を包括的に捉えることを可能とした。
 第2は、「全国消費実態調査」等の経済統計マイクロデータを活用した計量分析であり、その結果は政策形成に活用された。
 第3は、年金を始めとする社会保障に関する研究であり、世代間の利害調整という新たな観点から、あるべき社会保障制度の理論的計量的研究を推進した。
 第4は、経済統計のパネルデータに基づいた分析であり、自ら構築したパネルデータから就業、離職等に関する新たな知見を得ており、この分野におけるその後の研究に大きな指針を与えた。
 また、高山氏は、統計審議会、年金審議会等への参画を通じて、これらの成果・知見が国の経済統計整備、社会保障政策等に活用されるよう尽力してきた。
 高山氏のこのような経済統計の分析、理論、手法の発展に対する顕著な貢献は、日本統計学会中村隆英賞の受賞にふさわしいものである。


日本統計学会のウェブサイト:https://www.jss.gr.jp/society/prize/prize_biog2021/